【ちしょうの本棚】岩波 仏教辞典 第二版

「何か、おすすめの本ありませんか?」

ということで、今回は私の本棚からひっぱりだしてきたのは、こちらです。

岩波 仏教辞典

今回はおすすめの本というより、辞書ですかね。辞書も本なのですが……。

例えば、おすすめの本を紹介しても「仏教用語がいっぱいで意味わかんない」って時に、是非使ってほしいと思います。

中村元、福永光司、田村芳朗、今野達、末木文美士編(2002)『岩波 仏教辞典』第二版、岩波書店

今でも私が調べものをする時に大活躍している辞書は二つありますが、そのうちに一つです。

本との出会い

私は駒澤大学の仏教学部にいました。その時に必要とされた教材でした。

高校生までは、辞書といえば、国語辞典や英語辞典。あとは広辞苑とかでしょうか。

大学生になって初めてこの辞書を手にしました。その時は「仏教専門の辞書とかあるんやなぁ」と思っていましたね。

ただし「辞書なんて高いし、重いし……。正直めんどくさい」とも思っていました。

ジーニアスなどの英語辞書がだいたい3000円ぐらいなのに対し、この仏教辞書は7000円くらいしますからね。

しかし、今では私にとって欠かせない一冊となっています。

どんな本?

この辞書のおもしろい所は、なんといっても、仏教に特化している辞書であるという事です。

広辞苑や国語辞典、あるいはWEB上にある辞書においては、まずお目にかかれない、仏教に基づく意味がしっかりと載っています。

私個人の見解としては、広辞苑や国語辞典などは、一般的に広まっている意味・概念を載せているのに対して、仏教辞書はあくまでも仏教の観点から捉えた言葉の意味を載せています。

実は日本人が普段から使っている言葉には仏教のゆかりのものが数多くあります。

ただし、長い歴史の中で、仏教本来の意味とかけ離れてしまっている言葉もあります。

それこそ日本だけではなくて、仏教の歴史は約2500年ありますから、時代によって、言葉の意味が少しずつ変化していった仏教用語もあります。

わかっているつもりでも、案外誤解している事に気づかせてくれるのも、この辞書のおもしろい所ですかね。

歴史の中で変わりゆく言葉、その時代時代でどのような意味で使われていたのか……。

編纂にあたっては、おそらく、膨大な仏教の文献を基に作られたはずです。それを全部載せてしまっては辞書にはなりませんので、相当吟味されて、端的にまとめてくれているのだと思います。

「仏教用語がわからない」といえば、まずこの仏教辞典を引く事が、その仏教用語の理解のとっかかりとなるでしょう。

最後までお読み頂きありがとうございました。
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