今年2023年の春彼岸会の法話では、「自己と他己」をテーマにお話をする予定です。
去年の中頃から、定例の坐禅会にて、正法眼蔵の提唱を始めています。提唱というよりは、最近は、一文に注目して、法話をしている形になっています。
現在「正法眼蔵 現成公案」を読んでいますが、今年の春彼岸では、そちらの一文に今回のテーマとつながるちょうどよい所がありました。
「仏道をならふというは自己をならふなり~自己の身心および他己の身心をして脱落せしむるなり」
この部分を法話にしてみました。
なお、以下の二つのお話も法話で用いる予定です。

仏教エピソード⑨「灯火」
自己を見つめる。そこにはいろんな自分がいる。自分のことをわかっているつもりで、実は全然わかっていない自分もそこにいます。一番身近な自己に目を向ければ、そこにはたくさんのヒントが転がっています。

仏教エピソード㉘「琴の音色」
無我というのは「我が無い」のではありません。「我が無い」だと、琴の音色を欲した王様のようなことになってしまうかもしれません。無我というのは「我で無い」のです。それは自己をみつめて、見えてくること。
パワーポイントでこのお話もまとめる予定ですが、もしよければ、上記の二つのエピソードも目を通しておいていただけると、法話の助けになると思います。
春彼岸は、下記のページにてご案内しております。

彼岸参禅会|春分・秋分の日
写経で祈祷、経木塔婆で供養する荒村寺の彼岸会。皆さん自らの手で、経木塔婆、写経を書いて頂きます。経木には亡き故人への想いを、写経には自らの願いを、それぞれお書きください。
皆様のお越しをお待ちしております。